「覚醒」

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会場の外では村の唯一の警察官、山科が村人をまとめていた。 「みなさん、落ち着いてください。公民館はこの通り車両で塞ぎましたし、大丈夫ですよ。」 「お巡りさん、おめぇさん、銃は持ってねぇだが?」 村人の一人が尋ねる。 「あいにく、村が暫く平和だったから交番の金庫に入れっぱなしにしてるんですよね…」 あちゃーって顔で話す山科巡査。 「とにかく、落ち着い…てぇぇ」 落ち着いて。と、言いかけたとき、突然山科巡査の首から大量の血が噴き出す。 「うわ!お巡りさんが…お巡りさんがぁぁ!」 再びパニックになる村人。 山科巡査の死体の横には猿のような生き物が小躍りをしていた。 「ギギーッ!!」 猿のような生き物が威嚇をしたと思うと素早い動きでパニックになる村人を次々と殺し始める。 あるものは首から血を流し、あるものは胸から血を流していた。
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