「脅威」

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「さて…一騎打ちだ…」 鎖鎌と日本刀を構える。 「ウオオオオオ!」 怪物は黎子の父に突進してくる。 「突撃してばかりでは…俺は殺せん!!」 するりと横に回避し、日本刀を怪物の右腕に振り下ろす。 「プシュー!!」 血しぶきをあげて怪物の右腕が飛ぶ。 「グウウウウ…」 怪物は苦しそうだがまだまだ元気そうであった。 「たいした根性だ…」 だが、怪物が突如左腕を上げると、左手からカギ爪を生やす。 「ほほう…まだ、そんなギミックを持っていたか…かかってこい!」 「グアアアアアア!!」 爪を地面に擦りつつ、火花を散らしながら怪物は突進してくる。 それに対抗するかのように、黎子の父は目を瞑り静かに構える。 「…嵐川流剣術奥義……神針逢魔!!」 怪物が爪を払うと同時に剣先が閃光の如く光り、怪物のお腹に斬撃を叩きつける。
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