「脅威」

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午後12時40分 「もう少しだ」 智也が呟く。 「なんでわざわざ裏道なんて通るんだよ」 弥彦が呟く。 「仕方ないだろ。その怪物が道路を車で塞いでしまったんだから」 秀悟が呟く。 「…父さん」 黎子の顔にはゾンビとの戦いでついた血などがついているが、それをものともせず走っている。 「よし、ここだ!」 智也が扉を開け、みなガレージへ入る。 そして、玄関へたどり着くが。 「なんだよこれ!」 玄関は鉄製のゴミ箱で塞がれていた。 「これも怪物の仕業だ。けど、6人いれば押せるはず…」 秀悟が呟く。 「よし。急いで押そう」 6人は一斉にゴミ箱を押す。 すると、ゴミ箱は徐々に動き道が開けた。 「父さん!!」 真っ先に黎子が駆け出す。
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