「脅威」

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島建設 ガレージ 弥彦が車に乗り込もうとすると外から爆発音が響く。  「ん?なんだ?」 「…今は行こう。俺達は生き延びないと。生き延びて、この町のことを知らせないと」 秀悟が弥彦を諭す。 「…そうだな。急ごう!」 弥彦は助手席に、秀悟は後ろに座る。 「みんな、揃ったな?これから、市街地に向かう。スーパームカイで食料を調達して生存者を探そう」 「あぁ、そうしよう。奴等は…邪魔するなら蹴散らす」 黎子が父からもらった日本刀を腰にセットする。 「やってやりましょう!社長!」 弥彦がハチマキを締め直す。 「上等よ!」 春菜も意気込む。 「やるしかないんだよな…」 秀悟は制服の裏側の拳銃を確認する。 「わ、私も頑張ります!!」 華江は小さくガッツポーズをす。 「よし!じゃあ、みんな掴まれ!壁を突破するぞ!」 智也はギアをDにするとアクセルを全快で踏む。 「ドーン!!ガラガラガラ…」 木材を中心に建てられた壁はあっという間に突破され、車は裏道へ出る。 「無茶しますね」 春菜が笑いながら呟く。 「ガキの頃は峠で車を乗り回してたからな。久々に派手なドライブになるぞ!」 「イ○シャ○Dかよ!」 弥彦がツッコミをいれる。 「行こう。社長、安全運転じゃなくてもいいので飛ばしてください!」 秀悟が呟く。 「オッケー!さて、行くかぁ!!」 智也はアクセルを全快で踏むと、秀悟達が乗った車は市街地へと走っていった。
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