「再会 part1 」

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「あ、網川ぁ…てめぇ、生きてたのか…」 息を切らしながら呟く矢崎。 「矢崎君…」 黎子が呟く。 「矢崎…お前こそ…噛まれたりしてないよな…?」 弥彦はまだサーベルを納めていない。 「ハァ…なんとかな…けど、他の奴等はやられたよ…」 「…」 黙り混む弥彦。 「網川君、彼は?」 智也が近づく。 「矢崎尚哉だ。俺のクラスメイトで…ま、見ての通りの人だよ」 適当に説明する。 「矢崎君…一体ここまで来るのに何が…よければ教えてくれないか?」 智也が水が入ったペットボトルを渡す。 「あ、ありがとさん…」 よほど喉が渇いていたのか、渡された水をものすごい早さで飲み込む。 「そうだ。秀悟と春菜も呼んでこよう」 黎子が提案する。 「わ、私が行ってきます!」 華江が手を挙げる。
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