「監獄」

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「この手錠、どうゆう訳か知らないが錆びている。だから、俺にひとつ考えがある...」 すると四つん這いになり手錠を吉川の前に出す。 「へ?」 「手錠の間の鎖を思いっきり踏め!」 「あ、はい!!ではやりますよ!」 そう言うと思いっきり鎖をふんづける。 「よし、あとは...これでどうだ!?」 踏まれたまま鎖を上へ引っ張るかのように持ち上げる。 「ぬぅぅぅ!!」 力いっぱい引っ張る。 すると... 「ブチッ!!」 手錠の鎖が本体ごと外れる。 「おおっ!!」 驚く吉川。 「な?俺って頭いいべ」 ドヤ顔をする。 「いや、ただの力任せ...」 「あん?なんか言ったかぁ?」 「い、いやなんでもないです...それよりもここからどうやって出るんですか...」 「あ...」 最も肝心なことを忘れている矢崎であった。
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