「監獄」

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「どうかな♪気分は?」 男は作業に専念するためかガスマスクを外す。 「…な…あんた、イケメンじゃん」 回っていない。 七海が見たのは、短髪金髪で右耳にピアス、そして整った顔の青年だった。 「よく言われるよ…けどね、俺は天使なんかじゃない…」 おもむろに顔を近づけ。こう呟く。 「天使の仮面をつけた悪魔だって…ね」 そして、無言で頬に口づけをする。 「…っ」 顔が赤くなる七海。 「ハハハ…照れるなんて可愛らしいな。けど、その方がワクワクするや」 男の顔は狂喜に満ちていた。
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