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「しかし、町長とはいいもんだ。金は口止め料として山中のラボから山のように手に入るし、こうしてヘリで脱出できるしな。ガハハハハ!」
「……」
先程、札束を受け取った隊員が下をうつむいている。
「何かおかしいのか?言ってみろ貴様!」
肩をゆすると、隊員は目を開けた。
真っ赤な目を。
「なっ!お前…!や、やめろ!私を町長と知ってのことかぁ!」
既に隊員はゾンビ化が進行していたのだ。
「グジュヴァァァ!」
隊員は口から蜘蛛の足みたいな触手を出して、町長の胸部へ突き刺す。
「ギャァハァァァ…」
「町長!?」
異変に気づいたパイロットが後ろを向くと、目の前に触手があった。
そして、数秒後ヘリは垣根町山中に墜落した。
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