「監獄」

13/22
前へ
/365ページ
次へ
手術室 「あぁ…気持ち悪い…」 ベッドに拘束された七海が吐き気に堪えていた。 それをモニターで鑑賞する男。 「やはり紅茶はダージリンに限る…」 紅茶を飲みながら様子を見る。 すると、手元の無線が鳴り響く。 「…ザザザ…おい!タケミカツチ聞こえるのか…応答…しやがれ」 無線の先から男の声がする。 「聞こえてるよ…いいか?スサノオに伝えとけ。垣根支部は今日から俺の実験場だ。俺が支配者だ。いいな?」 「てめ…ザザザ…を裏切るつもりなのか?…黒…を、裏切るのか?」 「裏切る?俺が引き継ぐのさ。アヌビスの研究をな」 「…確かに最終通告はしたぞ…どうなっても…しらな…」 相手が言い切る前に無線をオフにする。 「はいはいっと…さて、この町はいい最高の実験場だ。モルモットや研究素材がゴロゴロある。俺が…俺がこれで人類を…ふっふっふっふ…ふははははははは!!」 タケミカツチと呼ばれた男の手には青紫に発光する物体があった。
/365ページ

最初のコメントを投稿しよう!

107人が本棚に入れています
本棚に追加