「監獄」

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「ふっふっ...さ、どっちに行く?吉川」 全速力で走り、十字路にたどり着く。 「正面はさっき来た道だから...」 吉川が考えてると。 「よし!迷ったら左手の法則だ!」 矢崎が左に走り出す。 「ちょ、聞いておいて勝手に決めちゃうんですか?」 笑いながら矢崎を追いかける。 「こまけぇことは気にするな...いいから走れ」 「そうっすね...」 とにかく走り続ける二人。 その様子を白衣の男がモニターで監視する。 「どうやら当たりの道を引いたようだな...悪運の強いモルモットだ。左手の法則とは恐ろしい...だが、Xとjrを侮ってはいけない」 白衣の男は紅茶を皿に置き、ポットから注ぐ。
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