「再開 part2 」

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「ギィィ…」 歪な音をたてて扉が開く。 「失礼しまーす」 秀悟達が事務所に入る。 「誰も…いないみたいね…」 春菜が呟く。 「いや、いるよ。だってこれ」 秀悟が机を指さす。 机には空になった缶詰やミネラルウォーターが置いてあった。 「それに、これ」 ソファーには毛布が置かれていた。 「だが、ここにいないということは既に逃げたのかな?」 弥彦が呟く。 すると、奥の応接室から物音がする。 「今、音がした!」 春菜が応接室へ向かう。 「誰!?」 春菜が勢いよく開けると… 「ひっ!!た、助けて!助けて!」 怯えた表情で一人の女性が隅っこで震えていた。 
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