「再開 part2 」

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「い、嫌だ!!アッ!」 女性は逃げ惑うが、足がもつれ転んでしまう。 「…っ」 ひざを擦りむいてしまう。 そこに、春菜、華江、黎子が駆け寄る。 「大丈夫ですか?」 華江が救急キットを取り出す。 「う…うぅっ…」 涙ぐむ女性。 ひざを手当てする華江。 「大丈夫ですよ。きっと、パニックになってたんですね?」 話を聞く華江。 「私たちは何もしない。生存者を探してるだけなんだ」 黎子も呟く。 「そうよ。さっきの男達も私たちの仲間ってわけ」 春菜が補足する。 「…そうなんだ」 女性は少し落ち着いたのか、話始めた。 「ごめんなさい…勘違いしちゃって…。私は鷺沼美歌。ここのスーパーの店員よ…」 春菜らと握手する。 「鷺沼さんはずっとここに?」 春菜が尋ねる。 「えぇ…スーパーに突然人がやってきたと思ったら物を奪われて…そしてどさくさに紛れて私…男の人に…」 言葉が詰まる美歌。 「何かあったんですか?」 春菜が尋ねる。 「その…乱暴されかけて…たまたま暴走したトラックが突っ込んできて私は助かって、乱暴してた男達は死んだけど…それから、外にはゾンビみたいなのがたくさん。そこで、2階の事務所に立て籠ってたの…」 開き直るかのように話す美歌。 「そんなことが…」 華江が呟く。 「まったく…どうしようもない。だが、私たちの仲間はそんな野蛮なことはしない。どうかな?私たちと来ないか?」 黎子が美歌に尋ねる。 「無理にとは言わないわ。けど…ここもいずれ食料がなくなるし…怪しい人もいるから…」 春菜が一瞬タケミカツチを思い出すが、すぐに振り払う。 「…少し考えさせて。ごめんなさい…まだ男性のことが少し怖くて」 美歌が呟く。
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