「悲運」

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車内にて 「にしても散々な一日だった...」 秀悟がぼやく。 「けどさ、鷺沼さんを発見できたんだから。ね?」 春菜がつぶやく。 「そうだ、違いない!!」 豪快に笑う弥彦。 「ゾンビも慣れてしまえば怖くないしな」 黎子がつぶやく。 「そ、そうかな...」 美歌が不安そうにつぶやく。 「大丈夫さ。やつらは力はあるが、動きは遅いから。それに、視力はないから...」 ここにいる全員がそう思い込んでいた。 しかし、車の背後には赤く眼を光らせたゾンビが着実にジープを追跡していたのを誰も知らなかった。
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