「悲運」

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「ぶあぁぁぁぁぁぁ!!」 襲いかかる赤い眼をしたゾンビの集団。 一同はすでに車より降り撤退準備をしていた。 「嵐川さん...」 おどおどする美歌。 「少し歩いたところに私の家がある。そこまで逃げて...」 黎子は先に美歌を行かせようとすると。 「黎子。その女性を連れて先に逃げるんだ!!この赤目野郎は俺がやる!!」 サーベルを抜く弥彦。 「しかし...」 躊躇する黎子。 「その美人さんを守らないと!」 近寄るゾンビを血祭りにあげていく弥彦。 「そうだ。黎子、君の家で合流しよう。こいつらをやらないと、家も危なくなるから」 秀悟は日本刀に持ち替えゾンビを攻撃していく。 「だから、華江、黎子、その女性を家まで連れて行ってくれ」 「わ、わかりました...黎子さん。鷺沼さん。行きましょ」 持てる限りの荷物をもって黎子、美歌、華江は先に黎子の家へ向かう。 「さて...背水の陣ってやつかな」 運転席から持ってきた小型チェーンソーと工具を手に取り呟く智也。 「付き合いますよ社長」 弥彦がサーベルを構える。 「きてくれるな?春菜?」 秀悟は右手に拳銃、左手に日本刀を持っている。 「言われずとも」 槍を構える春菜。 同時に赤目をしたゾンビが一斉に4人に襲いかかってくる。
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