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しかし、4人は奮闘を重ねるもゾンビの数が増えている。
「こいつらどこから…」
迫りくるゾンビに秀悟は焦っていた。
「さぁな…地獄の底からかな」
余裕をかます弥彦。しかし、顔には焦りの色が浮かんでいた。
「なによ…こいつら…」
春菜は槍を振り回していく。だが、少し怯むだけでゾンビはぞろぞろ押し寄せてくる。
「くそっ!火炎放射機が切れた…」
ノズルを押すがプシューとむなしい音だけが響いた。
それでもゾンビは容赦なく襲いかかる。
「まだやれるか?」
秀悟に尋ねる弥彦。
「もちろん…少し疲れたけどね」
秀悟の顔には疲れの色が見える。
「やろうか…」
春菜も槍を構えた、そのとき。
「キキーッ!」
ゾンビを跳ね飛ばし、ゾンビの群れから一台のワゴン車が現れる。
「え?」
突然のことに呆然とする秀悟。
そして、運転席から一人の男が出てくる。
「お前ら!これに乗れ!」
一人の壮年の男がショットガンを持って叫んでいる。
「あなたは?」
智也が尋ねる。
「後で説明する。死にたくないのら乗れ」
「分かった!」
秀悟らは男の運転する車に乗り込む。
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