「発端」

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20XX年5月18日 午後1時 某県の山奥にある垣根町の山中 「さて、今日は猪鍋にすんべ」 鉄砲を担いだ猟師が一人張り切っていた。 荻田進。猟師歴50年のベテランだ。 今までで多くの熊や猪を年代物の散弾銃で狩ってきたのだった。 茂みへと足を踏み入れていく。 「ガサッ」 進は聞き逃さなかった。 奥の渓流付近にデカイのがいる。 そう確信し、進は渓流へ向かった。
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