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午後7時 嵐川家
壁には槍や刀が立て掛けてあり、机にはいくつか段ボールや買い物袋が置いてあった。
「し、秀悟さん達遅いですね…」
華江がおろおろしながら黎子に呟く。
「彼らなら大丈夫。必ず帰ってくるよ。私が認めた男だからな」
あのあと、美歌と華江で家に戻り、自分達でできることをした。倉庫から使えそうな武器をリビングに集めたり、食料計算などをしていた。
これも、ゾンビが迫ってる気配は感じられなかったから出来たことである。
「認めたって…ハッ!」
驚く華江。
「フフフ…決して好きってわけじゃないからな。そういう華江は好きな男とかおるのか?」
尋ね返す黎子。
「いやいやいやいやいやいや!!私は…その…はい!いませんよ!!!」
顔を赤面させる華江。
「ホントかーい?」
ニヤニヤしながら華江を見ていると、玄関から美歌が段ボールを運んでくる。
「えっと…これで食料は全部ね。見たところだいたい7人で…5日分といったとこかな…」
頭をかしげる美歌。
「5日だけ…」
黎子が呟く。
「…もう一度計算し直しましょう!私に任せてください!」
華江がガッツポーズをする。
「そうだな…もっと上手く節約できるかもしれないしな」
「私も手伝うわ…」
3人は食料品の計算をし直し始めるのであった。
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