「悲運」

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午後7時40分 嵐川家前 「おや?変だ...家に明かりがない」 秀悟が呟く。 「何かあったのかしら!?」 春菜が呟く。 「とりあえず、急ごう...熊野さん。ありがとうございました」 智也が礼を言う。 「助かりました。それに銃までいただいちゃって」 春菜が呟く。 「いいんだよ。どうせ放置していても腐らしてしまうからの…」 ニコニコと微笑む熊野。 「ありがとさん!熊野のじっちゃん!」 弥彦が呟く。 「熊野さん。どうか気をつけてください。この町には変な怪物もいますから…」 秀悟が忠告と言わんばかりに呟く。 「大丈夫じゃよ。だてに猟師をやってきたんじゃないんじゃしの」 ハハハと笑ってみせる熊野。 「じゃ、あんさんら達者での!」 熊野は軽く手を振ると車を走らし、暗い森林の彼方へ消えてった。 「戻ろう。何もなければいいんだが...」 秀悟らは急いで嵐川家へ戻った。
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