107人が本棚に入れています
本棚に追加
「お、お前は...」
異形の姿をしたXを見て恐怖のあまり尻もちをつく熊野。
「あぁ、彼は僕の忠実なる下僕さ。Xという。お見知りおきを」
説明してると、Xがタケミカツチの前で背中に背負った銃らしきものを手渡す。
「おお、これが...思ったよりも軽いな。さすがは伝説の武器商人、熊野重兵衛秋蔵の最高傑作...七十七式義手型機関銃」
そうつぶやくと左腕をつかみ...そして、外した。
「お前...義手だったのか」
熊野がつぶやく。
そうしているうちに左手に先ほどの機関銃をセットする。
「いいぞ...なじむぞ...熊野さん。最高の作品をありがとう。やはり、前金は遠慮なく受け取っておしい。」
にこにこしながらアタッシュケースを茫然としている熊野の前へ放り投げる。
「では、我々はこのへんで...ごきげんよう」
そう言い残すとタケミカツチは乗ってきた軍用ジープに乗りこむ。そして、天井にはXが飛び乗る。
「ははははは...あいつら狂ってやがる...けど、尻を向けたのが...運の尽きだな」
おぼつかない足で車のトランクからRPG7を取り出す。
「終わりだ...くそったれども!」
RPG7を構え、ジープに狙いを定める。ジープは出発しようとしていた。
一方ジープでは。
「さようなら...死神」
運転席にいるタケミカツチが手に持っている赤いスイッチを押す。
「ドカーン!!」
アタッシュケースの中に仕組まれた爆弾が勢いよく爆破する。
熊野は爆破に巻き込まれあっけなく絶命した。肉片を周囲にまきちらしながら。
「さ、目的は達成した。熊野さん。お金はあの世で使ってくれや。じゃ...次はモルモットを狩りに行くか」
狂気的な表情をし、ジープは住宅街へ向かって走って行った。
最初のコメントを投稿しよう!