107人が本棚に入れています
本棚に追加
午後7時45分 嵐川家
玄関の明かりもなく、家にも明かりが見えなかった。
「...ただいま」
秀悟が声をあげ帰宅を知らせる。
すると、リビングから。
「おかえり。みんな。遅かったから心配したぞ」
燭台を持った黎子がエプロン姿で出迎えた。
「あ、あれ?黎子、この服装は?それに、どうして家を暗くしてるの?」
気がついた春菜が尋ねる。
「あ、これか?さっきまで物資や武器の整理をしていてな。暗くしているのは敵に気がつかれなくするため。で、これから夕食を作ろうとしていたのだ」
黎子が説明する。
「ちょうどいいぜ!動きまくってクタクタだったからな!」
弥彦の顔に笑顔があふれる。
「そういえば、スーパーで保護した女性は?」
智也が黎子に尋ねる。
「あぁ、華江と二人でリビングにいる。様子も落ち着いたみたいだ。ま、っこで話すもなんだし、リビングに行こうか」
黎子が先にリビングへ戻る。
「...とりあえずリビングに入ろう」
4人はリビングに入った。
最初のコメントを投稿しよう!