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「ガシャァァン!!」
智也が家に戻るよりも早く、家の窓ガラスが所々割れる音がする。
サルの怪物が何体か家に侵入したようだ。
「くそ!まずいなこれは」
最初にリビングに急いで向かう。
「起きろ!!敵が来た!」
智也が叫ぶ。
「わかってる…叩くまでだ。そこの女を起こせ」
既にショットガンを右手に持ち戦闘体勢をとっている光輝。しかし、美歌は気持ち良さそうに熟睡している。
「あぁ、もう!!おい!!起きろって!」
必死に起こす智也。
「んーにゃ…おはよ…朝ご飯?」
まだ、アルコールが抜けていないのか寝ぼけている美歌。
「…泣けるぜ」
レ◯ンと同じ台詞を呟くと同時に、リビングのふすまが破られ猿の怪物が飛びかかってくる。
「やばい!」
美歌をかばいつつ腰のリボルバーをとろうとする。
「ダーン!」
散弾の音が響き、猿の怪物は肉片となり絶命する。
光輝がショットガンを撃っていた。
「…ボサっとしてると死ぬぞ」
「すまない。助かったよ…」
礼を述べる智也。
「…むにゃ、ここはどこ?」
まだ寝ぼけている美歌。
「こりゃ、こうするしかないな。司馬君、援護を頼む」
そう言うと美歌を背中に背負う。
そのときにおもむろに太ももの裏をつかむ。
「ひゃ!ダメですよぉ…そんなことしちゃ」
妖艶な声で喘ぐ美歌。
「言っただろ?俺には妻と子がいるって。だから、特に深い意味はねぇ!」
3人は裏庭へ急ぎ足で向かった。
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