「狩人」

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「お前!!」 弥彦がすかさずマスケット銃を構える。 「おっと!そんな物騒なものを...熊野さんからもらったものかな」 両手をあげ呟くタケミカツチ。 「熊野さんを知っているのか?」 秀悟が尋ねる。 「あぁ、知っているとも。だって、さっきミンチにしてきたばかりだからね。おかげで、素敵なものを手に入れれたよ」 そう言うと、左手の手袋を外す。 「...義手」 黎子が呟く。 「ただの義手なんかじゃない、これは...」 タケミカツチがまるで新品のおもちゃを自慢する子どものように説明し始めると。 「ズギューン!!」 弥彦がマスケット銃を至近距離でタケミカツチに向けて放った。 だが、何事もなかったかのように立ち尽くしているタケミカツチ。 「...君はホントに人の話を聞かないんだな」 銃弾が掠り、頬から血を流すが、すぐに何事もなかったかのように止まる。 「うるせ...聞かないのはお前の話だけだ。だったら見せてみろって、その自慢の義手とやらを」 挑発する弥彦。 「ほう...そんなに死に急ぎたいか。なら...望み通りにしてやろう!」 すると、左手の義手が変形していく。 「気をつけろ!何が来るか分からないぞ!」 黎子が薙刀を抜く準備をしている。 「変形するか、普通」 秀悟も両手に拳銃を持つ。 「あいつは普通じゃないから...」 春菜が強気に呟くが、秀悟の後ろに隠れていた。
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