「狩人」

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嵐川家 玄関 「これは...」 秀悟は茫然としていた。 それは、タケミカツチの義手が変化し機関銃へと変化したからだ。 「フフフフフ...驚いたか?」 狂気に満ちた顔をするタケミカツチ。 「そんな...」 絶望する華江。 「さて、君らには...踊ってもらおうか」 変化した義手、もといマシンガンを構える。 「...逃げろ!!」 秀悟が叫ぶと同時に5人が散りじりに逃げる。 そして... 「ダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダ!!」 轟音と共に機関銃からものすごい勢いで銃弾が放たれる。 「ふはははははははは!すごいぞ!これは...最高のパーティだ!ははは!ははははははははは!」 狂ったかのように笑いながら機関銃を放つタケミカツチ。 そして、気が済んだのか、機関銃のトリガーを離す。 だが、そこには誰もおらず、蜂の巣となり、階段が崩れ登れなくなっていた玄関があるのみだった。 「えへぇ...死にぞこないがいるのかなぁ...もう少しだけ遊ぶとしようか。っても、リビングじゃあ簡単に逃げられそうだし...こっちにしようかな」 そう言うとリビングとは反対側の廊下。黎子の部屋がある方へゆっくりと歩き始める。
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