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「じゃ、華江。任せたわよ」
ドアのすぐ右に春菜、左に秀悟。そして、すぐ目の前に華江が火の点いた筒状の物を持って待機していた。
そして、扉がゆっくりと開かれ、タケミカツチが現れる。
「見つけたぜ!」
タケミカツチが叫ぶと同時に華江が筒状の物を地面に思いっきり叩き付ける。
次の瞬間、激しい光と轟音が部屋中に響く。
「今だ!」
3人は怯んでいるタケミカツチを放置し、玄関へ走る。
「くそ!閃光弾か!」
激しい光と轟音を近距離で受けたため、体制を立て直せないタケミカツチ。
そして、秀悟らは何とか庭にたどり着く。
そこにはリビングから縁側を抜けてきた黎子と弥彦もいた。
「秀悟!!無事だったか!!」
再会を喜ぶ弥彦。
「あぁ…っても今回は華江に助けられた。ありがとう」
サングラスと耳栓を外し、礼を言う秀悟。
「い、いえ…お役にたててよかったです」
恥ずかしそうに呟く。
「無事で何よりだよ、さて、ここから出よう」
5人が門へ近づく。すると、再び人影が現れる。
「今度は何だ!?」
弥彦が呟く。
そう、門にはXが無言で立っていたのだ。
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