「白壁」

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2階 特別室 「...黎子」 華江と、巧が部屋に入るとベッドには黎子が目を開けて横になっていた。 「調子はどうですか?」 巧が黎子に話しかける。 「...おかげで助かった。ありがとうございます」 黎子の表情は穏やかであった。 「ほんとによかったよ」 智也が安心しきった顔をする。 「傷口は縫合したけど、まだ激しい動作は控えた方がいい」 巧が呟く。 「分かりました」 「ま、ここらへんのゾンビは倒したし敵は攻めてくるなんてことはなさそうだけどね」 目をこすりながら秀悟が呟く。 「お、起きたのか秀悟君」 智也が秀悟に呟く。 「おはよう、秀悟」 黎子が秀悟に呟く。 「おはよう。傷は大丈夫なのか」 黎子に呟く。 「おかげさんでな。少し休めば普通に動けそうだ」 「そっか...よかった」 ホッとため息をつく秀悟。 「そういえば、こんな記事を見つけたんだ。みんなを起こしてくれないだろうか」 巧がみんなを部屋に集め、起こすように指示する。
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