「試練」

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「ギュォ!」 変な声を出し、怪物は弥彦のサーベルを拘束具で防ぐ。 「ガギン!」 鉄と鉄がぶつかる音がする。 「なに!?」 弥彦は驚いていた。目が見えないのにどうして自分の場所が分かるのか。 そう考えていると、怪物の馬鹿力でサーベルが弾き飛ばされる。 「しまった!」 弥彦がマスケット銃でガードしようとするが。 「ドガッ!」 間に合わず、拘束具で殴り飛ばされる。 「くっ…」 横に吹き飛ぶ弥彦。 「弥彦!」 秀悟が駆け寄ると同時に怪物もとっさに反応し、秀悟に向かって飛びかかる。 「くそっ!」 両手を前面に出してガードをとる姿勢をとる。 「ドゴッ…」 鈍い音がする。 だが、攻撃を受けたのは秀悟ではなかった。 「…大丈夫か?」 光輝がメリケンサックで拘束具を受け止めていたのだ。 「司馬…お前」 「お前に死なれたら困る…からな!」 そう叫ぶと、光輝は渾身の力で怪物の拘束具を掴む。 「早くこいつをやれ!」 光輝が叫ぶ。 「けど、弥彦が…」 戸惑う秀悟。 「彼は僕に任せて、秀悟君は早くあいつを!」 弥彦の横には巧がいた。 「…分かりました!」 日本刀を抜刀し、怪物の胴体に日本刀を… 「ザクリ!!」 思いっきり突き刺す。
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