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「グギョォォ!」
怪物が断末魔をあげる。
「おまけよ!!」
追い討ちと言わんばかりに春菜が日本刀で怪物を突き刺す。
「グギョォォ…」
さらに、悲鳴をあげる怪物。
そして、力なくその場に倒れこむ。
「ハァ…ハァ…」
さすがの光輝も体力を消耗したらしく息をあげていた。
「こいつ、どんな構造してるんだよ、マジで…」
秀悟は怪物から日本刀を抜く。
しかし、血が吹き出すことはなかった。
「どこまでも、薄気味悪いやつね」
春菜も日本刀を抜き、刃についた血を払う。
「そういえば…弥彦!!」
殴られた弥彦の元へ秀悟は急いで向かう。
春菜も秀悟のあとを追う。
「…網川なら問題あるまい」
やれやれ。といった顔をしながらもタバコをくわえると、光輝も弥彦の元へ歩く。
だが、誰も怪物の指がピクリと動いたのに気がつくことはなかった。
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