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「くっそ...」
宙に浮かびながら秀悟はぼそりと呟いた。
そして、そのまま地面に叩き付けられる。
「この!」
すかさず光輝がショットガンを構えるが拘束具の一撃ではじかれる。
「なに!?」
一撃に油断したのか、二撃目の攻撃をガードする間もなく、突きを腹部に受けてしまう。
「ぐは...」
さすがの光輝も重い一撃に足が崩れ、地面にうずくまる。
「3人とも!!」
巧が叫ぶより早く、ライフルを構え。
「ダーン!」
怪物の頭部に放った。
「...」
怪物の頭がはじける。しかし、怪物は歩みを止めない。それどころか、触手らしきものが首からうねうねと飛び出ていた。
そして、巧に向けジャンプし、拘束具を振りかざす姿勢をとる。
「やば!」
あわてて回避するも、アスファルト製の床にひびが入る。
「残りの弾は3発...くそ、太刀打ちできるか怪しいぜ」
巧の顔からはいつも覗かせている冷静さが失われつつあった。
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