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一方 2階 特別室前廊下
華江と智也が先頭に立ってゾンビと応戦している。
どうやら、ゾンビの復活は院内でも起きていた。
「あぁぁぁぁ!!」
白衣を着たゾンビ、パジャマを着たゾンビ。
おそらく巧に倒されたゾンビだった。
「この!!」
リボルバーを豪快にぶっ放す智也。
「これでも食らってください!」
華江が調合した薬ビンをゾンビの集団に向かって投げつける。
「ガシャン!」
薬ビンが割れ、ゾンビの頭部が煙をあげて溶けていく。
それでもゾンビはまだ残っていた。
「なんで、復活するのよ...」
美歌もベッドの前で智也が作ったモップ槍を構えていた。
「さぁな...ただ、私には聞こえた。地獄の亡者が叫ぶような声が...」
黎子の手には日本刀が握られていた。いつでも抜けるように。
「秀悟達、無事だといいんだが...」
自分がまだ本調子でないことを黎子は心から悔んだ。
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