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「そうだ!!春菜!!」
思い出したかのように倒れている春菜の元へ駆け寄る秀悟。
春菜はまだ気絶しているようだった。
「おい!!春菜!!しっかりしろ!!」
近づき、思いっきり抱きしめる秀悟。
「ちょっと、見せてくれ」
巧が春菜の様子を確かめる。
「おそらく軽い脳震盪を起こしているんだろう。大丈夫。そのうち目覚めるだろう」
「...よかった」
安心しきる秀悟。
「...ん、俺は一体」
横になっていた弥彦が目を覚ます。
「おや、彼も気がついたみたいだ」
巧が近くに行く。
「そうだ、あの変態野郎にブッ飛ばされて...」
頭を抱えながら起き上る弥彦。
「その変態野郎なら僕が倒したよ」
にこにこしながら呟く弥彦。
「へ、ざまぁだな...」
にやりとする弥彦。
「じゃ、いったん下に戻ろう」
秀悟が春菜を後ろに背負い呟く。
「俺は先に戻る。病院内にゾンビが侵入している可能性もあるからな」
そう言うと急ぎ足で院内に戻る。
「俺らも急ごう」
弥彦が呟く。
そして、秀悟らも院内へと戻った。
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