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ゾンビの襲撃から1時間。ホール内の敵は殲滅し、ホールは一面死体と血の海となった。
「はぁ…はぁ…」
秀悟は柱によしかかり息をあげる。
「秀悟、大丈夫?はい」
春菜がペットボトルの水を秀悟に渡す。
「ありがとうな!」
春菜から受け取る秀悟。
「ねぇ、秀悟…」
春菜が倒れ掛かるように秀悟の肩に寄しかかる。
「頑張ったな」
そう言うと頭をなでなでする。
「ありがと…こうされると、落ち着く…」
2人で休んでいると目の前に人がやってくる。
「お邪魔して申し訳ないが、少し話を聞きたい」
秀悟が顔をあげると、自衛隊隊員が立っていた。
他の3人
「これで終わったか」
智也はリボルバーの弾数を数える。
「くたくた...残りの薬品もあとわずか…」
しょんぼりとする華江。
「父さんから譲り受けた刀も折れてしまった…残るは薙刀と日本刀が一本」
黎子が折れた日本刀を見つめながら内心で呟く。
「ジリ貧だな。俺も弾倉分とバラで三発。もし、また襲撃なんざあったら終わりだ」
智也が呟く。
「だったら、そうなる前に脱出すればいい」
その声の先に振り向くと自衛隊隊員と秀悟、春菜がいた。
「俺は三和明寛。陸上自衛隊の生き残りだ」
そう言うと敬礼をする。
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