「作戦」

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「これで全てか。長期戦は厳しいな」 机の上に並べられた武器類を見て三和が呟く。 「確かに…心細い気がしますね」 巧が呟く。 「先ほどの戦闘や家での混乱で減ってしまったか…」 黎子が嘆く。 「だけどやるしかないんだ。武器をそれぞれの元へ戻そう」 秀悟が2挺の拳銃を取る。 弾丸はマガジン8回分だけだ。 「そうね…」 春菜は日本刀とコルトガバメントを持つ。 弾丸はマガジン6回分だ。 「あの野郎をぶっ潰そうぜ!!」 弥彦はマスケット銃とサーベルを持つ。 弾丸は残り22発。 「力になれたら…」 華江は小型の拳銃とマチェットを持つ。 弾丸はマガジン3回分。 「父さんの仇をとる」 黎子は日本刀と薙刀を持つ。 「よし!!」 智也はリボルバーを持つ。 弾丸は25発 「わ、私も一応」 美歌は小型の拳銃を持つ。 弾丸はマガジン3回分。 「…」 無言でショットガンと小太刀を持つ光輝。 弾丸は34発。 「必ず脱出しましょう」 巧はライフルを持つ。 弾丸は32発。 「では、最後は俺だな」 三和がマシンガンと日本刀を持つ。 弾丸はマガジン3回分。 「みんな、持ったみたいだね。今日はここで解散しよう。大丈夫だと思うけど、病院の玄関に見張りを2人交代で置こう」 秀悟が提案する。 「じゃあ、見張りは任せろ。というより俺一人で十分だ」 三和が呟く。 「いいんですか?」 秀悟が確認をとる。 「職業柄1日くらい寝なくても何とかなる。ゾンビ共をくぐり抜けてきたとは言え、俺はプロだが君らは素人。休める時に休まないと肝心な時にしくじるぞ?」 三和のその言葉で秀悟が頷く。 「分かりました。では、見張りは三和さんに任せて後は各自で休息ということで」 秀悟が話し終えると続けざまに巧が呟く。 「食料でカップ麺やレトルト類を食べるならあるからそこの給湯室を使うといい」 巧が呟く。 こうして、最後の戦いに向けて一同は休息を始めた。 死ぬかもしれない。けど、このままでも死ぬ。誰もが心の中でそう思ったのだ。
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