「惨劇」

8/13
前へ
/365ページ
次へ
「ぐふぁ…」 殴られる矢崎。 「てめぇ、やりやがったな!!」 反撃する木場山。 「うっせ!喧嘩はじめたのはオメェらだろ!」 負けじと反抗する弥彦。 「まぁまぁ…落ち着いてよ…」 同行していた保健医の井田が止めに入るがやめる気配はない。 「はぁ…どうしようもない」 呆れる秀悟。 「にしても先生遅くない?」 「春菜もそう思うか…」 「だって、もう30分も経ってるよ?」 春菜の腕時計は既に午後7時15分を指していた。 その時、校庭の影からフラフラと何かがバスに向かって歩いていたのを秀悟は見た。
/365ページ

最初のコメントを投稿しよう!

107人が本棚に入れています
本棚に追加