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一同は洞窟を抜けた先の研究所前入口に来ていた。とはいえ、フェンスが張られ、所々に監視カメラがあり、奥には研究所の入口と思われる炭鉱がぽっかりと口を空けていた。
「あそこが入口だ。罠はないとは思うが用心して行こう」
三和を先頭に進む。
「カギがかかってるな…」
フェンスの正門はカギがかかっていた。
「俺の出番だな」
そう言う智也。適当な工具を取り出し。
ガチャガチャと作業をし始める。
「ホントはこういうのダメだけどよ、今は仕方…ないよなっと!」
わずか1分ほとでカギが真っ二つになった。
「どうやってやったんすか?」
弥彦が尋ねるが。
「企業秘密ってやつかな」
ニコリと返す智也。
「鍵は開けれたけど、あそこにある監視カメラとか大丈夫なんでしょうか…」
華江が心配そうに監視カメラを見つめる。
「大丈夫だ。俺がこいつを散布しておいた。しばらく時間は稼げる」
三和は手に持っているチャフグレネードを見せる。
「…(妙だ、敵陣の割にガードが薄い。タケミカツチの奴は一体何を考えてこんなことをしているんだ)」
疑問に思いつつも秀悟は三和に続き内部へ潜入して行った。
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