「混沌」

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「…あのゾンビ、自衛隊の格好してますよね?」 2組に立っているゾンビは自衛隊の格好をしていたのだ。 「もしかしたら、武器を持ってるかもな」 黎子の持つ木刀が震える。 「俺が不意打ちをするので、黎子は止めを頼む」 「あぁ、任せときな」 自信満々に呟く。 「よし…」 秀悟はそっと後ろに近づき… 「ドリャー!」 膝の裏側を狙いブラシをスイングした。 「グギャ!」 秀悟の不意打ちにゾンビが転倒する。 「黎子!」 「イヤー!!」 黎子の木刀による一撃がゾンビの顔面に炸裂する。 「グチャ…」 自衛隊員ゾンビは絶命した。 「ハァ…ハァ…」 黎子は冷や汗をかいていた。 「まさか、習ってきた武術がこんなとこで使えようとはな…」 木刀の血をハンカチで拭きながら呟く。 「さて、調べようか」 自衛隊員の死体の調査を始める二人。
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