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「気配って？まさか…」
心の中で出てきたワード。それは「生存者」
「そうだ。そのまさかかも知れない。とりあえず入ってみよう」
黎子がドアノブに手をかけるが。
「…開かない」
「怯えてるんじゃないのか？」
「かもしれないな。なら、これを試してみるか」
再びドアの前に立ち。
「コン・コココココン・コンコン」
ノックを不規則に叩く。
「それで何かなるのか？」
「あとで教える」
素っ気なく返事を返す。すると、生徒会室から女性の声がした。
「だ…誰ですかー？」
「私は３年A組の嵐川黎子だ。救出にきた」
「…あ、嵐川先輩…今、カギを開けますね！」
ガチャ。内側からカギを開ける音がすると、二人は生徒会室へ入った。
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