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「諸葛…どこかで聞いたことあるような…」
秀悟が考える。
「ハハハハ!秀悟、お前が知らないとはな。華江は学校一の成績を誇る天才さんだよ。全国模試でも毎年ベスト10の入るほどのね」
「そういえば!!」
思い出したような反応をする。
垣根高校には2年生だが学内基礎力テスト毎回トップで全国模試でも毎年ベスト10に入る秀才がいる。と。まさか、こんな女の子が…
「や、やめてくださいよぉ…そんな私、て、天才なんかじゃないです…」
恥ずかしがる華江。
「自信をもてって!!けど、よく生きてた。これで仲間がまた増えたな」
「そうだな…華江?だっけな、怪我とかしてないか?」
「わ、私、事件が起きるまで生徒会室で仕事をしていたんです。で、自衛隊が体育館に集まるようにと、アナウンスしてたから行ったの。けど、生徒会室にスマホを忘れちゃって…自衛隊の人と一緒に来てもらったんだけど…それから、校内でゾンビが発生して…自衛隊の人は最後まで私を生徒会室まで警護して、外で待機してたんだけどね…」
言葉を詰まらす華江。
「その自衛隊員は?ゾンビに襲われたのか?」
黎子が話を促す。
「違うの…私、見ちゃったの…」
華江は怯えた目で二人を見つめ、ゆっくりと息を吸う。
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