「混沌」

22/32
前へ
/365ページ
次へ
「完成…です」 ビーカーの底には何やら素材らしきものが沈殿しており、そこには紐で導火線が繋がっている。 「これが…閃光弾」 秀悟が興味津々で見つめる。 「マグネシウムと…着火材の油、そして、火薬を混ぜて、あとは導火線で着火して敵に投げれば化学反応で…音が響き光ります」 「すごいな…華江」 秀悟が感心し褒める。 「そ、そんなことないですよ…」 照れ臭そうに否定する。 「…のんびりしてる場合ではないようだ」 黎子が木刀を構える。 化学室の前には下の階段から上がってきたであろうゾンビが7体ほど化学室の扉を叩いていた。
/365ページ

最初のコメントを投稿しよう!

107人が本棚に入れています
本棚に追加