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「やつらが密集してるとこに塩酸瓶を投げる。黎子は残りを」
「分かった!」
ゾンビが次々と入ってくる。
「…まだ…」
2、3、4体…
「5体!」
秀悟はそう叫ぶと先頭を歩いてくるゾンビの頭上付近に向けて塩酸瓶を投げる。
「ガシャン!!」
塩酸瓶はゾンビの頭にかかり、周りにいるゾンビにも降り注ぐ。
「アウァ…」
ゾンビが4体倒れる。
「あと、3体か…なんとか」
黎子が駆け出し、素早い剣捌きでゾンビの頭を狙って木刀を振りかざす。
「グシャッ…グシャッ」
壁には血がかかり、あたりは血の海となり、残りのゾンビは倒れた。
「フゥ…やはり怖いものだな…」
黎子が安心していると塩酸を浴びたはずのゾンビが動きだした。
「嵐川先輩!!」
華江が叫ぶが。
「くそっ…間に合わない」
黎子が覚悟を決めると。
「伏せろ!」
その声に咄嗟にしゃがむ黎子。
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