「混沌」

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午後8時40分 体育館脇 道場前 「うわー、こりゃひどいな…」 校内では感じられなかったが、ゾンビが少なくても10体くらいウロウロしていた。 「相手にするだけ時間の無駄だな…それに、保健室にいる弥彦達も心配だ」 「あの、さっきの閃光弾…使ってみませんか?」 華江が提案する。 「なるほど!こういうとき出番だよな!!華江、あそこらへんに投げてくれるか?」 水道周辺を指差す。 「わ、分かりました…みなさんは耳を塞いで目を閉じていてください。」 手際よく準備し… 「えいっ!」 試験管を水道あたりに投げる。 「パリーン」 試験管が割れると同時に「キーンッ!」という音と強烈な光が辺りを襲う。 「…黎子!華江を!」 目を開けると、ゾンビは死んではいないが何故か気絶しているようだ。 「華江!こっちだ」 閃光弾で目を開けられない華江を黎子が引っ張る。 そして、3人は道場へ入ることができた。
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