「混沌」

30/32
前へ
/365ページ
次へ
弥彦と春菜が脱出して1分後 「弥彦も春菜は無事だろうか…」 武器の支度をしながら秀悟は呟く。 「彼なら問題ないさ…」 黎子がフォローする。 「…あの、外の様子が」 自ら偵察を引き受けた華江が戻ってくる 「どうだった?」 秀悟が尋ねる。 「それが…さっきのゾンビ達が消えて…グラウンドのあちこちに変な穴ができていたんです」 「穴?」 「えぇ…それも中々デカイ穴が…」 「…」 黙る秀悟 「秀悟が…急ごう。少しマズイかもしれない」 黎子が支度を済ませる。背中には薙刀と予備の木刀があり、右手にも木刀を持っている。 「そうだな…のんびりしてられない」 秀悟は右手に素振り用の木刀。背中に2本木刀を背負い、懐には拳銃がある。 支度を済ませた3人は道場を後にした。
/365ページ

最初のコメントを投稿しよう!

107人が本棚に入れています
本棚に追加