「混沌」

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午後8時55分 グラウンド 「妙だな…」 弥彦と春菜は道場方面へ走っていたが様子がおかしかった。 「どうして?」 「俺らが侵入したとき、保健室の窓から見えるくらいゾンビがいた。それが、今じゃ思いっきり減っている…」 ゾンビは遠目に少しはいるが、襲われても回避できそうな数だった。 「確かにね…」 春菜が呟いていると。 「キャツ!!」 春菜が転ぶ。 「おい!春菜!!」 様子を確かめる弥彦。 「いてて…なんなのよ、この変な穴は!」 浅いが人の腰が埋まるほどの穴に春菜はつまずいていた。 「奴等を処分する穴か?」 笑いながら弥彦が呟く。 「あのねぇ…ま、急ぎましょ」 呆れながらも二人は道場を目指す。 すると、道場が50メートル先に見えてきた。
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