「安息」

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午後9時45分 住宅街北  「しかし、裏門の方を通るのは始めてだぜ」 弥彦が呟く。 「普段、ここから登校してるのは私くらいだろう」 黎子が呟く。 「先輩の家って、こんな山の近くにあるんですか?」 華江が呟くのも無理がない、何軒か家は建っているが住宅街からは少し距離があり、明かりも街頭だけが頼りである。 「父の嗜好だよ」 クスりと笑いながら返す黎子。 「そういや、父ってどんな人なんだ?」 秀悟が尋ねてみる。 「フフフ…会ってみたら分かるよ」 なんて、会話してるうちに、和風感漂う門が見えてくる。 「あそこだ。行こう」 5人は門へ向かった。
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