「安息」

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午後9時55分 嵐川家 和室 「しっかし、広いな…」 弥彦が周りを見渡す。 「父さんと二人で住むのには少し広すぎるけどね」 黎子が笑う。 「母さんは私が中学生の頃に離婚して北海道へ。姉さんは父さんと喧嘩して母さんのところへ行ったきり。やれやれだよ」 「…それは大変だったんだな」 弥彦が返す。 「ま、もう慣れたけどな。そうだ、いいところに連れていくよ。もしかしたら、武器が手に入るかもしれない」 黎子が手招きをする。
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