「安息」

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「父さん」 「どうした黎子?」 リビングで焼酎を飲みながらテレビを見ている。 「お!ニュースやってる!」 秀悟が画面を見る。 「そういえば、この町のニュースとかやってませんでしたか?これだけ大きな事件だと…」 「それが、さっきからニュースを見ているが…どこも放送されていなかった」 焼酎のグラスを机に置き、呟く。 「…!?」 「どうして?」 春菜が驚く。 「も、もしかしたら報道規制なのかも。実は国家クラスの機密に関わることだから放送できないとか…」 華江が呟く。 「…なるほどな」 一同は納得する。 「とにかく、ここから脱出しないと。町へ通じる道路が何ヵ所があるよな」 弥彦が呟くが。 「それは無理だ。俺が全て確認してきた」 父が呟く。
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