「安息」

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目の前には、様々な武器が置いてあった。 槍、日本刀、柳葉刀、サーベル、薙刀、鎖鎌、小太刀。 銃こそなかったが、それでもゾンビと戦うには十分だった。 「す、すげぇ…」 弥彦が唖然とする。 「こ、これって…」 「父さんの私物。全て本物だよ」 黎子が説明する。 「なぁ、お前の父さん何者なんだよ」 弥彦が耳打ちで黎子にそっと尋ねる。 「あぁ、父はな…」 黎子が解説する前に… 「俺は嵐川流剣術の師範だ。他にも、槍術に鎖鎌の免許皆伝、真剣の許可証も…ほれ。」 蔵の壁には真剣所持の許可証がたくさん飾ってあった。 「あ、ハハハ…そ、そうなんすね」 弥彦が驚く。が、内心は黎子の父の地獄耳に驚いていたが。 「さ、みんな好きなのを選んでくれ」 数十本程度だがどれも高そうな品ばかりだ。
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