「安息」

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「俺は…何にしようか…」 秀悟が迷っていると。 「少年。名前は?」 父が尋ねてくる。 「あ、赤城秀悟です。」 「赤城、お前なら…」 父は近くにあった、一振りの日本刀を持ってきた。 「…日本刀…」 「これは「紅炎」という名刀だ。切れ味は最高だぞ」 父が秀悟に説明していると。 「お!これカッコいいな!俺は…これにしよっと!」 弥彦が1本の長い刀を手に取る。 「旧日本陸軍のサーベルだ。骨董品としての価値も高いが、切れ味も申し分ない。持っていきなさい」 「ありがとうございますっ!」 弥彦は一礼する。 「アタシはこれ!」 「じゃ、私は…これにしよ…」 春菜は緑色の槍を、華江は柳葉刀を選んだ。 「どちらもいい品だ。槍は中国の名工が鍛え上げた「竜胆」。柳葉刀は軽くて君でも扱いやすいだろう。銘柄ではないが、丈夫さは保証する」 「父さん…これいいか?」 黎子が1本の薙刀を持ってくる。
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