「安息」

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「獅子丸か。それは元々はお前のだしな。あと、これはお前が真剣の免許を取った祝いに取っておいたものだが…こんなときに出すことになるとは…兼丸幸光・腮-アギト-だ。受け取ってくれ」 1本の日本刀を渡す。 「ありがとう。父さん」 みんなも父に礼を言う。 「うむ…その代わり、誰も死ぬなよ。翌朝になったら生存者を探しに行く。みんなにも来てもらう」 「けど、家族が…」 弥彦がためらう。 「まぁまぁ、武器が手に入ったんだし逆らうことはないよな?」 秀悟がなだめる。 「…そうだな。探してたら合流できるかもしれねぇし」 「そうよ、手伝わないと!」 春菜が気合い満々で頷く。 「では、みんなは今日は休むなり、明日の支度をしてくれ。明日の朝9時に出発する!」
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