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「…うーん」
露天風呂の騒動から15分後、弥彦は如月の間でのびていた。
「春菜、黎子、華江…弥彦の奴には…止めるように行ったんだが聞かなくてな…」
もちろん嘘だが華江はまだしも、黎子と春菜に喧嘩を売るのはマズイ。
ので、嘘をついた。
「…いや、秀悟は悪くない。ここにのびているスケベ男に比べたら立派な男だ」
笑いながら黎子は呟く。
「…ひ、ひどいですよぉ網川先輩。せっかく楽しく、春菜先輩のおっ…いや、なんでもないですぅ…」
しょんぼりとした顔をする華江。
「ま、これで弥彦も暫く覗きはしなくなるだろうね」
春菜がにっこりとする。
「さぁな。彼は確か修学旅行でも覗きをしてたらしいじゃないか?」
「あー、あれね。けど、時間を間違えちゃって覗いたのは覗いたけど婆ちゃんばかりだったんだって」
春菜が思いだし笑いをしながら話す。
「ハハハハハハ!」
この日一番の笑いが響き渡る。
弥彦はのびたままであったが。
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