「安息」

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5月20日 午前0時15分 青柳の間 華江は疲れが溜まっていたせいか、布団に入るなり、の○太君が昼寝をするスピードで眠りについていた。 「…秀悟」 布団の中で丸くなり春菜は呟く。 「あいつは私の気持ちなんて…分かるわけないよね。ただの幼馴染みだし、中学から私は隣町に引っ越しちゃったし…」 ぶつぶと呟いていると。 「ガララッ…」 ベランダの扉が開く音がする。 「…誰だろ?」 布団からむくりと起き上がり、扉をそっと開けて見てみると、一人、ベランダで夜風を浴びている秀悟がいた。
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